「望み」 雫井脩介さんを読んで
読み手の方が、ずっとドキドキしていて、やはり一気読みしてしまいました。
このタイトルは、さすがです。まさに、人それぞれで「望み」が違うのです。
この小説の母親・貴代美の気持ちが、ヒシヒシと伝わってきて他の小説よりも現実味を帯びているように感じます。こんな母親を描いた作品は、他にはありません。深いです。
作者は男性なので、その母親の心理描写の素晴らしさには驚愕しました。
自分の子供が、加害者なのか被害者なのかわからないもどかしさ。その様な場面で、本来の母親ならば本当はこの母親がリアルなのかもしれない、、、そんな風にも思えるのです。
この小説が先日映画化されたようです。
キャストはどの様に演じるのか、非常に楽しみです。
雫井さんの作品は、小説のジャンルは色々ありますが、どれも当たりで安心して読むことができるのです。
最近、時間が大切だと常々感じています。このミステリー小説は、2時間かからずに読めて「あぁー、今回も読んでよかった、価値ある時間だった。」と思えました。
ぜひ、読んでくださいね。
オススメですよ。