泣ける絵本、厳選2冊!大切な事を教えてくれること、間違いなし!
久しぶりに、泣ける絵本がありましたので、ご紹介します。
子供が同じ本を何度も読んでは、ポロポロ ポロポロ泣くんです。
感じる事が、多々あったのでしょう。
これから生きていく上で、大切なことを訴えかけている作品です。
大人になっても読めますよ。ぜひ、おススメします。
1.もうじきたべられるぼく 作:はせがわゆうじ
表紙が、丸まるとしたかわいらしい牛が歩いています。
この牛が、主人公。
題名からもお分かりの通り、もうじき食べられてしまうのが、牛にもわかっているのです。
牛が電車に乗り、小さい頃の回想から話が始まります。
なんだかしみじみとしてきます。そこには、あたたかいお母さん牛の小さい頃からやさしさに包まれた牛がいます。
イラストが、とっても柔らかいタッチで、温かい雰囲気を醸し出しています。
夕焼けでしょうか。ピンク色の空に雲がたくさん浮いていて、草原の所で優しいお母さん牛の鼻が、牛のおでこにぴたりとくっついていて、2頭とも目をつむっているイラスト、とっても素敵です。
この牛が愛情に包まれて育ったことがよくわかります。
最後にお母さんに会うために、電車に乗っているのです。
会いたくて、会いたくて電車に乗りました。
・・・ですが、お母さんの幸せそうな姿をみると、この牛は会うべきじゃない・・・そう思ってしまうのです。うぅ・・・。泣けます。
お母さんを遠めに見て、会わずに帰りの電車に乗った牛。
すると・・・電車に沿ってお母さん牛が何と、走って追いかけてくるのではありませんか!!!
お母さん、お母さんは牛が来た事がわかったのですね。
最後に会えて、愛情を確認出来てよかったです。
牡牛は、食べられてしまう。・・・「いただきます」と感謝の気持ちをこめながら、食べようと再び思うのでありました。
2。ずーっとずーっとだいすきだよ 絵・文 ハンス・ウィルヘルム・訳 久山太市
犬を大切に飼っている男の子の話。
犬のエルフィーは、またとってもかわいらしいのです。
表紙のイラストは、秋でしょうか。男の子と老犬になった犬エルフィーでしょうか、肩を組んでいる背中側のイラストです。
何となく哀愁が漂っています。
子犬のエルフィーと主人公の僕は、一緒に大きくなりました。
しかし、犬の成長は人間よりも早いもの。
仲良しでお昼寝するときは、エルフィーのおなかを枕にして眠っていました。
きっと、ふかふかだったでしょうね。
リスを追いかけるのが好きな、エルフィー。
やがて、エルフィーは年をとっていきました。
老犬になり、散歩をするよりも寝ている方が多くなりました。太っていきました。
この絵本では、「好きなら好きと言ってやればよかったのに、エルフィーのことを好きと誰も言ってやらなかった。」このセリフがいくつか出てくるのです。
せつなくなりますね。
愛情は、口に出して言わないと伝わらないですよね。
よく、背中を見て育つんだ。言わなくてもわかるだろうという人がいますが、それは間違いだと思うのです。
言われると、愛情を確認することが出来ますし、その言葉を糧に生きる力が沸いてくるのです。
言葉は言うべきなんです。特に親子や身内での愛情表現は。
皆さんは、「好きだよ」と言っていますか。
亡くなってから後悔しても、遅いですよ。そんな事を伝えてくれる絵本なのではと思いました。
男の子は毎日のように、「エルフィー、ずーっとだいすきだよ。」と口に出して寝る前に言い続けました
エルフィーは幸せでしたね。
最後にエルフィーがなくなって、エルフィーのベッドにしていたバスケットを隣の子にあげる所が素敵だなと思いました。