猫が出てくるミステリーは、やっぱり柴田よしきさん。猫探偵正太郎の冒険にワクワク!
さん
園田の飼う猫の正太郎が、様々な形で事件に関わります。
正太郎は室内飼いではなく、自由に外出できるのでふらっと防災林に遊びにいくので、飼い主も安心なのです。
猫探偵正太郎の冒険の第5巻。
猫は毒殺に関与しない 猫探偵 正太郎の冒険 5 [ 柴田よしき ]
・猫は毒殺に関与しない
3部からなるのだが、私は1部のタイトルと同じ「猫は毒殺に関与しない」が好きだ。
ある人を遠隔操作でどうにかしようと考えます。ワインに毒を入れたとしてもその場にいなければ、死ぬ瞬間を見なくてすむ。
ただ、四方幸江の家に行ったことがないから下見をしないと。というわけで、鍋パーティーをすることに。
出版社ハヤブサ書房の編集者、北山明美。他4人の作家たち。作家のリアルな姿も垣間見れて、面白いですよ。
さてセキュリティがしっかりしている家の中で、毒を仕込むことはできるのか。
そして、ターゲットが必ず毒入り餃子を食べるように考えた案とは一体?
その方法、あなたは知りたくありませんか。
餃子を食べた後、ゆかりが救急車で運ばれた。果たして成功したのか。
桜川ひとみの推理を織り交ぜながら、意外な結果に。あなたはこれを見逃さない方がよいですよ。
・猫は三日ですべて忘れる
富貴は鳥が好きだ。猫はどちらでもないが、白黒の猫は、富貴の部屋を覗いている。
颯太が来るときには決まってあの猫が枝に座っているのだ。
颯太と結婚するはずだったのは富貴だったが、叶わなかった。
それなのに、颯太は富貴の家に来る。いわゆる不倫だ。そして猫が見ているのである。颯太の妻、珠美の想い。
ある夜、颯太が富貴のベランダに、木の枝をつたっていこうと考えた。そして、その木の上で、猫にあう。
ベランダに行こうとした瞬間、枝が折れて颯太は亡くなってしまいます。
事故で亡くなる瞬間を見ていた富貴と珠美。
二人のとった行動とはいかに?
思いもよらない行動、あなたは知りたくありませんか。驚きですよ。
・正太郎、恋をする
ある女性が帰路、ストーカーに追いかけられます。始めは気のせいかと思っていたのですが、コースを変えてもついてくる。
そうだ、あの防風林でまいてしまえばよいのだ、これはよい考えだと思い行動に出ます。
そして、正太郎は、きれいな人の足だなとみとれます。
防風林で遊んでいると、女の人のあとをつけているかのような男の人を見つけるのです。
胸がときめいたことを、雉虎三毛のアンコに話します。茶虎白のキナコが「正太郎って、女を外見で判断するのね。なんかがっかり」という台詞には、思わず笑ってしまいました。
さて、ストーカーとは一体誰で、何の目的があるのか。また、正太郎の生涯三度目の恋の行方は一体?
まとめ
柴田よしきさんは、猫探偵以外の本では料理に関する小説を書かれており、そこにとても人間味のあふれる姿を描かれているので、共感しやすいです。
料理はおいしそうですし、上記の本では私の大好きな猫がしゃべっているので、面白いですよ。
ぜひこのミステリーはお勧めです。