思い出が消えないうちに 川口俊和・著 を読んで
「思い出が消えないうちに」を読んで。
この本は、「コーヒーが冷めないうちに」の続編の続編です。
あー、読んで本当によかった!これが一番の感想です。
外出しながら読みましたが、やはり涙がポロポロ。
皆さま、外出中にはご注意を。
全部で4話から成ります。
しかも、4話が繋がっているんです。さすがです。
様々な人のあたたかい気持ちが交差する中で、喫茶ドナドナにくる人たち。
その中で菜々子が、時田幸に手渡した本「もし、明日、世界が終わるとしたら?100の質問」
この100の質問が、結構奥深いんですよね。
話のキーにもなってきます。
質問された状況によって、答えはかなり変わってきますね。
私はこの4話のどれも好きです。
中でも、第1話と第4話が良かったので、ご紹介したいと思います。
第1話は、瀬戸弥生さんの話。
過去に戻りたい理由は、父母が交通事故でもの心がつく前に亡くなってしまっいました。手の中にある一枚の写真は、父母と赤ちゃんの頃の自分の笑顔の3人が。
この写真をみると、何故だか弥生は仲間はずれにされている気がしてしまうのです。
弥生は、授業参観が嫌いでした。
ほかの親に、養子と知られていたからです。
親戚中をたらい回しにされて、いじめにもあい、大変な思いをしたのです。
そして両親をずっと恨んできました。文句の一つでも言ってやりたいと、この席に座るのです。
ところが、母の生い立ちを知り、生まれたばかりの弥生を抱っこする母の嬉しそうな顔を実際に目にします。
そして、この写真を撮ったのは、、、。
かなり、泣けました。
ぜひ読んでほしいです。
第4話は、菜々子さんの話。
菜々子さんが病気になってしまいますが、玲司に言うことができずに、アメリカで手術を受けます。
大好きな玲司の抱いていた夢、お笑い芸人のオーディションにやっと合格したタイミングでの渡米。
なぜこのタイミング。1時間ずれていたら、、、そんな事って、ありますよね。
相手を思いやる心に、じーんときました。また、玲司の言葉は、素敵で励みになりますね。
まさに、生きる力になりました。
過去に戻っても、決して現実は変わらない。そうはわかっていても、行く意味はあると思いますし深いんだなと感じました。
そしてアメリカに人探しに渡ったユカリさんは、本当にすごいです。関心します。
ドナーまで探していたなんて。
まとめ
どの物語も、過去に戻ってよかったと思えます。
この感動を、心にしみる物語を、ぜひ読んでみてください。
おススメです!