asagi diary

浅葱色が好きな筆者が、夢中になる絵本や小説のこと、猫のことを発信する雑記ブログ

絵本。こぐまちゃんシリーズ 厳選2冊!

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 わかやまけん さんの、こぐまちゃんシリーズ。私は大好きなんです。くっきりした太い線の中は、はっきりとした一色で塗りつぶされており、子どもから見てもわかりやすいイラストであると思います。なんだか愛らしい、こぐまちゃん。手にとってみてくださいね。

 

1.こぐまちゃんいたいいたい

  小さい頃には、よくあるあるのシチュエーションばかり。積み木を運んでいて自分の足の上に落としてしまったり、階段をぬいぐるみを持ちながら登っていて階段から落ちてしまったり。そんな時、痛くて泣きたくなりますよね。痛い事や失敗した事から、こぐまちゃんは学んでいきます。次はどうすればよいのかと。

 ついつい私たち大人は、先回りして「危ないから○○しちゃだめよ」「こうした方がいいんじゃない?」なんて、言ってしまう事がよくあります。でも、時には子どもに前もって言わないで見守る事で、子ども自ら学ぶ事もありますね。また、前もって言われてばかりだと、自分で考える事をしなくなって、言われた事しかしなくなるのかも、、、なんて思ったりもします。ぐっと我慢して、時には子どもを信じて見守る事も、よいのかもしれませんね。

 こぐまちゃんの口の表情は全く変わらずに、涙や目をつぶる事で表現しているこの作品。表情が豊か過ぎない所。そこがまた、よい所なんでしょうね。

 

2.こぐまちゃんとどうぶつえん

  こぐまちゃんが、しろくまちゃんを誘って動物園に行くお話。

 こぐまちゃんとしろくまちゃんは、お互いに何が見たいか言い合う所から、始まります。ワクワクするのが、伝わってきそうです。動物園に行った事のある子は、私は○○が見たいと頭に思い浮かべるかもしれません。それが、また楽しいですね。

 動物園のきりんやぞうのしている事を、つい自分の生活と見比べています。水を飲んでいるけど、コップはないのかな?トイレはないのかな?と。食べたり飲んだり、眠ったりとどれも身近な生活のことばかり。なんか自分と違うな?と不思議に思う所は、そこから興味が広がっていくきっかけになりますね。そして、見て思った事を口に出して言う言葉も、共感する所なんでしょう。

  描かれている動物たちが、活き活きとしています。皆、何か動作をしている所がわかりやすくて、親しみやすく、動物への興味が益々持てそうです。

 ぜひ、動物園に行く前に読んであげてください。動物好きな子どもにも、子どもに興味を持ってほしいなと思う方にも、読んでほしい一冊です。おススメです。

 

まとめ

 わかやまけん さんの絵本は、伝えたい事がはっきり読み取りやすいです。絵がかわいくて、でも無表情な事が多いのがよい所です。このシリーズ、たくさん出ているのでおススメです!