asagi diary

浅葱色が好きな筆者が、夢中になる絵本や小説のこと、猫のことを発信する雑記ブログ

愛してやまない、妹尾河童さんのイラストを読むおススメ本!

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 絵はなぜ人を惹きつけるのでしょうか。私が、これはかなり面白いし緻密だと思ったすごい人がいるのです。それは、妹尾河童さんです。まず、イラストが斬新なのです。こんなの、見たことありませんでした。ですから、それを知ってから図書館で借りる本ではなくて、手元にぜひ置いておきたい本になりました。

 そしてらこの方の魅力は、字も素敵なのです。本だから、字は明朝体とかで印刷されているのでは?とお思いかと思います。その通りで、字は印刷されていますが、それとは別に河童さんが描いたイラストの所に河童さんの字も書かれているのです。もはや、1ページのイラストと河童さんの字が組み合わさって、一枚のイラストとなっていると感じます。

 

1.河童が覗いたニッポン

これは、かなり衝撃的な本でした。神保町の古本屋で手に入れました。普段なかなか知ることができない刑務所だとか、京都の地下鉄工事の様子を見ることができます。鍵だったり、テント劇場だったりと私の普段アンテナを張っていないところに視点があるのだと思い、かなり面白いです。しかもこの本のすごいところは、なんと全ての字が河童さんが書いているのです。本当にすごい。そしてこれほど読みやすい字を、他には見たことありません。字に自信がない私からすると、字はきっと誰もが読みやすくてくせがなく、それでいて味があってあたたかみがあるのです。何とも羨ましいです。

 この本の斬新なところは、何といっても天井から見下ろすような形で部屋を描いているのです。わかりやすいし、こんな部屋に住みたいなとか、なるほどこの人はここに家具を置くのか、など想像がどんどん膨らんで面白さこの上ないのです。

 そして、おまけなのか?和田誠さんのイラストが最後の方に載っています。和田誠さんも昔から好きで、絵を見るといつもほんわかした気持ちになります。河童さんと和田誠さんのコラボレーションも、見所です。

 ぜひ手にとってみてください。

 

2.河童の手のうち幕の内

 何とも美味しそうな題名です。最初の方は、旅で風景やターミナルなど圧巻されます。そして、何といっても出雲大社の注連縄や、大社の見取り図が本当に素敵で、絵なのになぜか正座して見ようとさえ、思えるのです。

 私も昔は絵が好きでしたが、建物や船の絵は、こう書くのかと感動しますし、細かく知らせたいところは、ズームして丁寧に描かれています。もはや旅日記を越えて、芸術作品です!

 私がこの本の中で最も好きな章は、河童的雑学ノートです。非常に面白くて、こちらの興味をどんどんと引き出してくれ、それを膨らませてくれるのです。異国が覗けるのも、旅行に行った気分になれます。

 読まないと損をしますよ。おススメです。

 

まとめ

 絵を見るだけで、知りたい事が深く知れたり、旅行に行った気分になれます。やはり人は知らない事を知ることができると、ワクワクするのです。これらは、時間のない方でも気負いせずに、好きなページからさっと読めて楽しめますし、時間があればじっくり読めます。特に「河童が覗いた」シリーズ!ぜひぜひおススメです!