asagi diary

浅葱色が好きな筆者が、夢中になる絵本や小説のこと、猫のことを発信する雑記ブログ

思わず旅や冒険に出かけたくなる!椎名誠厳選3冊

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 椎名誠さんが、大好きだ。かれこれファンになり、サイン会に足を運んだりしていたのが30年前。そんな椎名誠さんは、ノンフィクションのアドバードを書いたりもされていたが、探検隊シリーズやエッセイなどたくさん本を出されている。しかも、椎名誠さんはかなりの読書家で、本の雑誌編集長でもあったのだ。当時は本の雑誌の良さが、私には若すぎてわからなかった。その挿絵を描いている沢野ひとしさんがまた、良い味をだしている。彼の絵も好きだ。それはまた別の記事で書くとしよう。私は読書が趣味になり、今になってようやくこの「本の雑誌」の凄さを知ったのである。読書家にとって画期的な商品を作られたことは、尊敬に値するのだ。

 そんな椎名誠さんの旅はといえば、命の危険が伴うハラハラする冒険もある。また、危険を伴わなくてとにかく楽しそうで私も行こうかなと思える冒険もある。とにかく読んでいて、どちらも非常に楽しい!さああなたもこれを読んで、旅に出てみよう。

 

1.冒険にでよう

 椎名さんの生まれ育った背景や、子供の頃の記憶が書かれている。そして、シルクロードの旅。初めて触れる中国文化とその風土に心を奪われたそう。楼蘭の旅は、他の著者で読んだがこの本にも書かれている事を、嬉しく思う。とにかく、日本人の多くがあまり行こうとはしない外国の、例えばタクラマカン砂漠だったりシベリアの旅についてが書かれているから、まるで自分が過酷な旅をしているかのような気持ちになれる。最後に椎名さんの旅の著書や、椎名さんのおススメ本がたくさん載っている。必見である!

 

2.風景は記憶の順にできていく

 最初の記憶から、次の記憶の風景へと自分の記憶をたどる旅の本。著者の「記憶は、意味とか理由とかは無関係に生き続けるのだ。」という言葉が、印象的だった。「海苔ひび」を世話するためのべか舟が、たくさん海に浮かんでいた風景の、浦安。村から市に移り変わり、東日本大震災の液状化被害まで、しっかりと書かれている。また、新橋といったら、椎名さんの初期の著書を思い浮かべるが、馴染みの場所だという事がよくわかる。本当にお酒が好きなんだな。神保町の書店の入り口が、北を向いている事などは読書好きは知っている事だけど、椎名さんも本当に本が好きで、その風景を写真で撮るあたり、とても親しみを感じる。そして「うみ、・そら・さんごのいいつたえ」という、椎名さんが撮影した映画の場所、石垣島の白保の民宿に私も若い頃、泊まったものだ。美しい海が、埋め立てにより破壊される事に心が痛む。また西表島など自分がいった事がある場所が出てくると、私の記憶も思い起こされて、あぁそうだったと嬉しくなるものだ。特に最後にまとめのページがない所が、椎名さんらしくてそこがまたよい。

 あなたも記憶をたどってみてはいかがでしょうか?たどりたくなる事、間違いなしです。

 

3.あるいて行くとぶつかるんだ

  「旅の自分探しは、最低ランクなのは、自分を探して何をどうすんだと思うから」というのは、何とも椎名さんらしい。また、気のぬけたタイトルに思わず笑ってしまった。

 ビールの話が満載で、ビール好きの方には共感できるのではないか。旅ばかりされている椎名さんだからこその目線、大切なカメラバッグを持っての寝場所の確保が大切な事や、機内食・スチュワーデスなど知りたい事が椎名さんの体験として書かれているのは、読んでいてかなり面白いのだ。

 この本のタイトルについても、中盤で書かれている。「肩あて相互無視通過条約」などの言い回しが、私は昔から好きなので、思わずおぉっとうなってしまった。国によって葬儀の仕方も違うのがよくわかり、それ程までに死の考え方とかスタイルが違う事に驚愕するのだ。テレビでもそういった葬儀物は見た事がないため、目新しいし衝撃的だ。だからこそ、椎名さんの本は興味を刺激して、面白いのだ。

 あなたも、知らない世界を覗いてみませんか。面白いですよ。

 

まとめ

 どれも一気読みできる本だし、非常に読みやすい。旅や冒険に出かけたくなる本なので、かなりおススメだ。また、旅に出たいけれども時間がない人にもおススメ。行った気になれるのは、本当にお手軽でいいのだ。次の旅の候補地を探すのにも、うってつけである。また、他の著者があまり書いてない地なので、新たな世界が広がるのだ。