asagi diary

浅葱色が好きな筆者が、夢中になる絵本や小説のこと、猫のことを発信する雑記ブログ

読まないのはもったいない!かなり面白かった「沈黙のパレード」東野圭吾さん

「沈黙のパレード」東野圭吾 著 を読んで。

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やっと読むことが出来ました。図書館の予約で100人以上待ちで、やっと順番がまわってきたのです。

さわりだけでも読んで、続きは明日・・・と思っていたのが、面白かったので結局一気読みしてしまいました。

 

東野圭吾作品は、結構読んでます。私はこの作品は、好きですね。読んでよかった。

 

あの湯川先生が教授になって登場します。湯川先生が出てくる作品はドラマ化されて、俳優の福山さんが演じていたので、有名ですね。警察の親友とのやりとり。絆は深いですね。

ここからは、多少のネタバレを含みますので要注意です。

 

様々な人が交差するあたりは、さすが東野圭吾さんというしかありません。

人々の想い、そして終盤になって真相がわかってきてからの「これでもか」「これでもか」という著者のどんでん返しの連続…。これが、たまりません。

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この作品が発表される前に、この作品で出てくるキャラクターの絵をSNSで募集していたのです。私もあれこれ絵を書くのが好きなので、カエルのようでカエルではないキャラクターを紙に描いていました。

結局応募はしなかったのですが、そのキャラクターがこのように作品の中に登場するのかと思うと、やっぱり応募しておけばよかったかな~といまさらながら少々悔やまれます。

 

そんな、ファンも参加できる要素があるのは、醍醐味ですよね。

 

では、本題です。

東京の西野はずれ菊野市で、定食屋「なみきや」を営む並木家。祐太郎・真知子夫婦と娘の夏美がそこで働いています。常連客で毎日にぎわって大忙しです。

しかし、実はこの夫婦にはもう一人娘がいたのです。長女の佐織という娘が。数年前、失踪をしてそれからしばらくして死体が発見されたのです。

 

佐織は、とても歌がうまく地元では評判でした。高校生の時に、評判を聞きつけて新しい才能を探している新倉夫婦が訪ねてきます。

そうして佐織は歌手を目指し、高校卒業後もレッスンに励みます。ところが、デビュー目前にして突如失踪してしまいました。

 

ある時、静岡県警から「ゴミ屋敷から焼死体として発見された。」との連絡を受けたのでした。

しかも、佐織は静岡には縁もゆかりもなく、行ったこともありません。一緒に焼死体として蓮沼というおばあさんも発見されたとのこと。

謎は深まります。

 

また23年前の事件です。足立区では、本橋優奈が行方不明になりました。

情報では、作業着の男と歩いていたという証言だけでした。

 

行方不明になって一か月後、母親は自分を責めて自殺をしました。

優奈の父親、本橋誠二は部品工場を経営していました。

従業員に蓮沼がいたのです。

 

この事件で蓮沼は捕まりましたが、結局は無罪になりました。黙秘を貫いたからです。

 

話は現在に戻って。

菊野市は10月に行われるパレードが有名なのです。チームで仮装行列をして順位を競い合うのです。全国から応募が殺到するほど。

 

帝都大学の湯川学先生は、アメリカから帰国して菊野市の新しい研究施設に移り住みました。

そして、湯川も「なみきや」の常連客となるのです。

そして、パレードに興味を持ち、夏美に案内をお願いするのです。

 

そうして、パレード当日に事件が起こります。

蓮沼が死体で発見されたからです。

 

そこから、湯川の推理が冴えわたります。

 

果たして、真犯人は誰なのか。一人ひとりの想いが交差する中での企てた計画とは。そして、真実と思っていたことが、実は真実ではなかった驚き!

そして、二人の少女の失踪事件も明らかに。

 

読者の推理をかきたてる、そんなハラハラドキドキの推理小説です。

 

あなたは、真相にたどり着けるのでしょうか。

事件と事件が結びつく接点は、果たしてあるのか!?

 

最後の湯川先生の優しさ、クールなものの言いように心惹かれます。

必見です。これを読まない手はないですよ。