asagi diary

浅葱色が好きな筆者が、夢中になる絵本や小説のこと、猫のことを発信する雑記ブログ

秋に読みたい絵本。おススメ2選!

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まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

季節は夏から秋へと移っていきます。

そんな、秋に読みたい絵本をご紹介します。

なかなか、この頃投稿できずにすみません。

1.14ひきのあきまつり  いわむらかずお 作

大人気の14ひきシリーズ。私は大好きです。

そして、子供達にも人気の絵本。

細かい絵や、素敵な色合いが作品を引き立てます。

さて、子供達が大好きな遊びといったら、かくれんぼ。

おばあちゃんとかくれんぼをしていると、あれっ1ぴきいなくなっちゃった。

さあ、大変。森の中を探します。

さて、ろっくんは無事見つかるのでしょうか。

ちょっぴりはらはらする絵本。秋にぴったりですよ。

 

2.きのみのケーキ  たるいし まこ 作

かわいいたぬきが大きな木の実のケーキを持っている、素敵な表紙。

たぬきがおいしそうなケーキを作りました。

さあ、みんなでたべましょう。

お誘いしていると、あらら。ケーキが消えてしまいました。

何という事でしょう。

犯人は一体だれなのか。

お茶会に参加したくなる、この絵本。

ぜひ、秋に読みたいですね。

 

まとめ

 

秋は実りの季節です。

おいしい物をたくさん思い浮かべてしまいます。

私が食いしん坊だからでしょうか。

食欲の秋、食欲が落ちている時に読むのはさらにおススメですよ。

3歳から。

 

ラプラスの魔女 東野圭吾を読んで

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ラプラスの魔女 東野圭吾 著 を読んで。

 

長編小説で、2018年に映画が公開されました。私は小説しか読んでいませんが、映画のキャストを見てみるとどんな作品だったのか興味がわきます。機会があったら、映画も観てみたいと思います。

 

赤熊温泉で、夫婦で訪れていたうちの夫 水城義郎が、散策中に硫化水素ガスの中毒により亡くなります。ガス中毒として処理されました。しかし、この夫婦は40歳も年齢が離れていることや、散策地域では硫化水素ガスが高濃度になったことはなく、その後一カ月調査をしても濃く濃度にならなかった事から不審に思う人物がいました。

 

また、赤熊温泉から300キロメートルも離れた苫手温泉で、地元の人しか通らないような道で那須野五郎という売れない役者が、同じく硫化水素ガスの中毒により死亡しました。

 

そして、赤熊温泉の地元警察からも、そして苫手温泉の地元新聞社からも事故の調査を頼まれた、地球化学が専門の泰鵬大学教授の青江。

 

この青江教授が、赤熊温泉の調査でも、苫手温泉の調査でもある女の子を見かけたことから話が進みます。

 

女の子とは、羽原円華。父親は、開明大学病院の脳神経外科医であり、世界で初めて難しい手術を成功させています。母親は、10歳の時に竜巻で目の前で亡くなりました。

そして、羽原円華は青江の前で、天気を当てるのです。不思議な力を持つ女の子。羽原円華が両方の温泉地に現れたのは、ある青年を追っての事でした。

 

また、赤熊温泉で亡くなった水城義郎の地元警察、中岡が事件を追います。事件が段々と見えてきたときに、警察庁からもう事件は追うなとのお達しが。

なぜ警察庁?そんなに大きなヤマなのかと、驚きを隠せない様子です。

 

一人の鬼才と言われた映画監督、甘粕才生の名前が浮かび上がってきます。那須野五郎との接点も見つかりました。

甘粕才生を調べるうちに、一つのブログにたどり着きます。甘粕は、何と妻と娘を硫化水素のガスで亡くしているのです。そして、当時家にいて一人生き残った息子は、開明大学病院の羽原に手術をしてもらいます。奇跡的に快復していく様をブログに書き綴っています。

ただ、記憶喪失で父親という事も認識されず、しばらくして甘粕は旅に出て消息がつかめなくなるのでした。

 

これらの人物達が絡み合い、事件の真相へとたどり着いていきます。

驚愕の真実!

 

中盤からは、さすが東野圭吾作品と思わずにはいられませんでした。

やはり脳が、キーワードなのです。

 

天気や空気の動きを予測できると、今日は傘を持って出かけようなど便利だなと単純に思ってしまいました。

竜巻で母親を亡くした羽原円華だからこそ、望んだことなのでしょう。

 

後半のクライマックスは、まさに映画監督が用意しそうな舞台であり、この作品にピッタリでした。ハラハラドキドキです。

 

やはり、おもしろくて一気読みしてしまいました。

ぜひ、東野圭吾さんファンの方も、そうでない方も。楽しめる作品です。

読まない手はないですよ。

 

 

 

 

投資についての、おススメ本。

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 大切な事を子どもに伝えたい時、なかなかうまく伝わりません。また、こちらは話したくても子供が聞く準備ができていなかったり、年齢的にそぐわない場合だったりもします。

言葉にしてだめなら、手紙やブログに書くのも一つの手ですね。

そうすれば、子供が読みたい、知りたいと思った時にいつでも知る事ができるからです。

 

今日ご紹介する本は、ある父親が子供のために書いたブログをまとめたものです。

 

父が娘に伝える自由にいきるための30の投資の教え  ジェイエル・コリンズ 小野一郎 訳

 

このご時世、私は今まで以上にお金について考えさせられることが多くなりました。

浪費している部分はどこなのか、投資するにはどうすればよいのか。本当に投資って大丈夫なのか?

 

この本では、学生ローンについて語られています。

本当に危険なのは、ほかの借入金と異なり、学生ローンから自由になれないことです。破産しても残ります。墓の中まで、あなたを追いかけてきます。給料や社会保障の給付も返済原資に組み込まれます。だから、銀行は学生ローンを貸し出そうと躍起になるのです。

 

詐欺にあわないために。

「無料であげます」というオファーに弱い人。その裏に、何が隠されているのかをまず知るべきだと書いてあります。「無料に弱いことは、人食いざめに餌をやるようなものだ」と。

詐欺にあわないために、気を付けなければなりません。詐欺師は、あらゆる仕掛けをしてきます。「通常なら枠は空いてないのですが、新しく始めるファンドに、まだ少しだけ余裕があります。これまでの経験から、明日には枠は埋まってしまうでしょう。」と投資アドバイザーが言います。

 

詐欺師は、もはや単純ではありません。詐欺師にひっかかるのは

1.「自分はとても賢く、よくわかっているから引っかからないと考える人なのです。」

2.引っかかりやすいのは、あなたが得意とする分野です。詐欺師が仕掛けるときは、最も反応する人々を探します。人は得意分野では安心できて安全だと感じます。

3.99パーセントの真実に、最も効果的な嘘が覆われてその中に埋もれています。細かい字で書かれた契約書の細則の奥底に潜んでいます。

 

最後の章「子供に示した道 最初の10年間」では、娘に示した今後の10年間の歩み方です。

一部をご紹介します。

・借金をしない。利息を払っても手に入れたいと思うほど価値のあるものはありません。

・経済的に無責任な人とは付き合わず、まして結婚などをしてはいけません。

・働きバチになれというのではありません。仕事上のキャリアをできるだけ広く考えましょう。

確定拠出年金のような雇用者のサポートがあり、節税にもなるプランを見つけましょう。

・コストをかけずに生活する技を磨いて、多くの冒険にチャレンジしましょう。

・派手なライフスタイルという罠にはまらないように。

 

30代で会社に縛られないお金を蓄えて、経済的自立を達成すべく爆発的な成功を収めることでしょう。

そして、投資することは、リスクを取る事です。

投資を成功させたいなら、長期的な大局的な見方が必要です。

絶対的な安全を求める人もいますが、もちろん、そんなものは存在しません。

 

何をするにしても、なんらかの賭けをして、選択肢から一つを選ばなければなりません。その際に、恐怖や不安が強く働きすぎる事があると知っておかなければなりません。

恐怖の感情に支配されて決断してしまうと、それによりうまれるリスクがあることを理解しておきましょう。

恐怖にうまく対応しましょう。

 

まとめ

この本を読んで、とても参考になりました。ぜひ、読んでみてはいかがですか。

 

読まないのはもったいない!かなり面白かった「沈黙のパレード」東野圭吾さん

「沈黙のパレード」東野圭吾 著 を読んで。

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やっと読むことが出来ました。図書館の予約で100人以上待ちで、やっと順番がまわってきたのです。

さわりだけでも読んで、続きは明日・・・と思っていたのが、面白かったので結局一気読みしてしまいました。

 

東野圭吾作品は、結構読んでます。私はこの作品は、好きですね。読んでよかった。

 

あの湯川先生が教授になって登場します。湯川先生が出てくる作品はドラマ化されて、俳優の福山さんが演じていたので、有名ですね。警察の親友とのやりとり。絆は深いですね。

ここからは、多少のネタバレを含みますので要注意です。

 

様々な人が交差するあたりは、さすが東野圭吾さんというしかありません。

人々の想い、そして終盤になって真相がわかってきてからの「これでもか」「これでもか」という著者のどんでん返しの連続…。これが、たまりません。

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この作品が発表される前に、この作品で出てくるキャラクターの絵をSNSで募集していたのです。私もあれこれ絵を書くのが好きなので、カエルのようでカエルではないキャラクターを紙に描いていました。

結局応募はしなかったのですが、そのキャラクターがこのように作品の中に登場するのかと思うと、やっぱり応募しておけばよかったかな~といまさらながら少々悔やまれます。

 

そんな、ファンも参加できる要素があるのは、醍醐味ですよね。

 

では、本題です。

東京の西野はずれ菊野市で、定食屋「なみきや」を営む並木家。祐太郎・真知子夫婦と娘の夏美がそこで働いています。常連客で毎日にぎわって大忙しです。

しかし、実はこの夫婦にはもう一人娘がいたのです。長女の佐織という娘が。数年前、失踪をしてそれからしばらくして死体が発見されたのです。

 

佐織は、とても歌がうまく地元では評判でした。高校生の時に、評判を聞きつけて新しい才能を探している新倉夫婦が訪ねてきます。

そうして佐織は歌手を目指し、高校卒業後もレッスンに励みます。ところが、デビュー目前にして突如失踪してしまいました。

 

ある時、静岡県警から「ゴミ屋敷から焼死体として発見された。」との連絡を受けたのでした。

しかも、佐織は静岡には縁もゆかりもなく、行ったこともありません。一緒に焼死体として蓮沼というおばあさんも発見されたとのこと。

謎は深まります。

 

また23年前の事件です。足立区では、本橋優奈が行方不明になりました。

情報では、作業着の男と歩いていたという証言だけでした。

 

行方不明になって一か月後、母親は自分を責めて自殺をしました。

優奈の父親、本橋誠二は部品工場を経営していました。

従業員に蓮沼がいたのです。

 

この事件で蓮沼は捕まりましたが、結局は無罪になりました。黙秘を貫いたからです。

 

話は現在に戻って。

菊野市は10月に行われるパレードが有名なのです。チームで仮装行列をして順位を競い合うのです。全国から応募が殺到するほど。

 

帝都大学の湯川学先生は、アメリカから帰国して菊野市の新しい研究施設に移り住みました。

そして、湯川も「なみきや」の常連客となるのです。

そして、パレードに興味を持ち、夏美に案内をお願いするのです。

 

そうして、パレード当日に事件が起こります。

蓮沼が死体で発見されたからです。

 

そこから、湯川の推理が冴えわたります。

 

果たして、真犯人は誰なのか。一人ひとりの想いが交差する中での企てた計画とは。そして、真実と思っていたことが、実は真実ではなかった驚き!

そして、二人の少女の失踪事件も明らかに。

 

読者の推理をかきたてる、そんなハラハラドキドキの推理小説です。

 

あなたは、真相にたどり着けるのでしょうか。

事件と事件が結びつく接点は、果たしてあるのか!?

 

最後の湯川先生の優しさ、クールなものの言いように心惹かれます。

必見です。これを読まない手はないですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1歳から5歳まで楽しめる、しかけ絵本。

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しかけ絵本
は、今や色々な種類が出ていて見ているだけでも面白いですよね。

音が鳴ったりとびだしたり。紙が倍の大きさになるものや平面が立体になったりと、様々です。

楽しいですよね。

そんな中から、素敵な絵本をご紹介します。

 

しろくまのパンツ  tupera tupera

 

かわいくて大きなしろくまが、表紙の絵本です。

怒ってもいないし笑ってもいない、何ともいえない表情をしています。

 

なぜなら、しろくまはパンツを探しているのです。

ねずみくんが、一緒に探してくれます。

 

まず始めは、シマシマのパンツを見つけました。とってもカラフル!

「これ、しろくまさんのパンツ?」

「ううん ちがう」

 

パンツの所が切り取られていて、ページをめくると誰のパンツかがわかる仕掛けになっているんです。

さて、ページをめくると

しまうまのシマシマパンツでした。

 

おいしそうなお菓子が描かれたパンツ

食いしん坊のぶたさんでした。

 

「ねずみが好き」とかかれたパンツ

これは、大人ならわかりそうですね。

 

他には、とっても小さなパンツや

ニンジン柄の、さかさまになったパンツ

 

あらら、なぜさかさまなのでしょうか。

読んでのお楽しみです。

 

私が一番好きなパンツは、足がたくさん出るパンツでした。

 

一番肝心な、しろくまのパンツは見つかるのでしょうか。

かわいらしいオチがあるこの絵本。

必見ですよ。

 

全部読んだあとに、おこさんと一緒に「お菓子のパンツは誰のパンツだったかなぁ?」なんて問題を出すのも、楽しそうですね。

 

繰り返し読みたくなる絵本。誰のパンツかわかっていても、読みたくなるんです。

そんな、大人気な絵本はおススメですよ。

 

7月といったら、この絵本はいかが。0歳からのおススメ3冊!

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1.あついあつい  垂石眞子 作

 

本当にペンギンがあつそうです。汗だらだらのペンギンが、真っ赤な黄色の表紙の絵本は目を惹きますよ。

 

日陰を探すペンギン。暑くて暑くて…仕方ありません。

やっと日影があったと思ったら、なんとそれはアザラシの影でした。

 

アザラシも熱くて、一緒に日陰はないかと探します。

日蔭を見つけて入った時の、顔。気持ちがひしひしと伝わってきます。

 

動物が歩くうちに増えてきて、みんなで日蔭を探します。

波の音が・・・。

ざっぶーん

海!

 

蒸し暑いこの季節。1歳くらいから、楽しめますよ。

おススメです。

 

2.こぐまちゃんのみずあそび   わかやまけん 作

こぐまちゃんシリーズ。私は大好きです。

表紙は、こぐまちゃんとしろくまちゃんが、ホースの水がかかっています。

 

こぐまちゃんのよい所は、表情が絵では表されていません。

読者が読み取るのです。

こんな時、どんな気持ちがするかな?嬉しいかな?かなしい気持ちかな?

と子供に問いかけながら読むのも、おススメですよ。

だんだん成長してくると、相手がいて相手にも気持ちがあるんだってことが、わかってきます。

まだ難しい時に、おススメです。

 

このお話は、じょうろでお花に水をあげていたこぐまちゃん。

でも、でも、、、だんだんと水遊びが楽しくなってきてしまって・・・

 

わかりますね。この気持ち。

思う存分、水遊びってしたくなるものです。

 

いたずらから学ぶもの、ありますよね。

ぜひ、おススメです。

 

3.きんぎょがにげた  五味太郎 作

私の大好きな 五味太郎さんの作品。

絵も味がありますよね。

 

これは、きんぎょが逃げてしまってどこにいるのかを

探すのが面白いです。

 

え、金魚は本当はこんなところには隠れないよね。

大人なら思ってしまいます。

 

子どもには大人気のこの絵本。

赤ちゃんから読めるこの一冊。

ぜひ、一緒に金魚がどこにいるのかを探してみてはいかがでしょうか。

 

繰り返し、読みたくなりますよ。

おススメです。

 

まとめ

今回は、赤ちゃんから読める絵本をご紹介しました。

もちろん、3歳より大きくなっても、大好きでよんでいる子ども達も多いです。

おススメします。

 

日本と外国の昔話の絵本。厳選2選。

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日本や外国では、長く語り継がれているお話がありますよね。

その中から、私の好きな絵本。そして、子ども達にも人気のある絵本を2冊ご紹介したいと思います。

 

1.3枚のおふだ  水沢謙一 再話 / 梶山俊夫 絵

 このお話はとても有名です。新潟の昔話なんですよ。色々な出版社から絵本が出ているほどです。その中でも、私はこの絵本が好きです。

 お寺の小僧が山へ出かけました。しかし、道に迷ってしまったのです。そうしているうちに遭遇したのが、何と山姥!

 どうやって逃げるのか。果たして逃げ切れるのか!

 読んでいるこちらも、手に汗にぎるほどです。

 小僧は、便所の神様からもらった3枚のお札を使って、何とか逃げのびようとします。

そうして、やっとお寺まで逃げてきました。

しかし、お寺の扉はしっかりと閉められています。

 

「おしょうさま はや 戸を開けてくんなせ」何度も懇願する小僧ですが、おしょう様は身支度がなかなか整わないらしくて、戸を開けてはくれません。

 

さて、戸は開くのか。小僧は助かるのか。読んでのお楽しみです。

おしょう様のとんちが、面白いですよ。

絵が独特で、ついついストーリーに引き込まれる手助けをしてくれます。想像力が膨らんだり、小僧の気持ちをひしひしと感じるこの一冊。

必見ですよ。

 

2. 3びきのくま  L.N.トルストイ 文 / バフネツォフ 絵 / 小笠原豊樹 訳

緑色の表紙には、3匹のくまがお洋服を着ています。

この絵本は、保育園にあるとついつい手にとってしまうようで、うばいあったりもしています。

それほど、親しまれているロシアの絵本です。

 

大きいくまと中くらいのくま、小さいくまが一緒に暮らしていました。

おかゆを作りましたが熱かったため、散歩にみんなで出かけることに。

 

そこへ、金髪の女の子がくまの家にやってきました。

大きな器のおかゆ、中くらいの器のおかゆ、小さい器のおかゆをどれもぺろっと一口ずつなめます。

そして、小さい器のおかゆがちょうど口に合いました。

全て食べてしまいます。おなかがすいていたのです。

 

おなかが一杯になった女の子。

3つの椅子に座りました。

どれも腰を掛けます。ぴったりだった椅子は、いったいどれだったのでしょうか。

女の子はなんと、椅子を壊してしまいました。

 

そして、ベッドへとむかいます。居心地のよかったベッドは一体どれでしょうか。

 

眠っているうちに、くまたちが帰宅しました。

さて、このあと一体どうなるのでしょうか。

楽しみですね。

 

まとめ

繰り返し読むことが、また面白いこの2冊。結末は読むうちにわかってくるのですが、ドキドキしてしまうんです。

こういう絵本こそが、ベストセラーになるのでしょうね。

おススメです。

 

 

外出自粛がとけ、順番、ルールを思い出しましょう!厳選絵本3冊!

お友達と一緒に遊んだり過ごす時。

そこには、お約束やルールがたくさんあります。

お約束をした人の気持ちを考える、そんな絵本を3冊紹介します。

ぜひ、一緒に読んであげてくださいね。

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1.ノンタン ぶらんこのせて  キヨノサチコ作・絵

 

ノンタンが、ブランコを立ちこぎしてウィンクしているイラストが表紙。

自粛生活から解放されて、やっと保育園や幼稚園、公園でブランコに乗れる日が増えてくると思います。

 

暑くなってくるので、ブランコの持ち手も座る椅子も熱いです。気を付けてくださいね。

そして、気になるのが順番を守れるか。集団では、やはりルールを守らないと

 

ノンタンはぶらんこを独り占めして、ならんでいるうさぎやくまに、貸してあげません。

ノンタンノンタン。ぶらんこのせて」

笑顔で来るくま。

「えーと

1,2,3

で。えーっとえーっと1.2.3・・・」

なかなか代わってくれません。

並んでいるうさぎやくまも、だんだんと表情が曇っていきます。

 

順番を代わること。大人にとってはなぜすぐに代わることができないのか、不思議に思いますよね。

子どもは、順番を代わることは大きな出来事なんです。

もっとやりたいという自分との闘いです。自我が勝っていて、年齢によっては相手の気持ちを考えるまでに至らない場合もあります。

そうして、だんだん学習していくのですね。

 

実際に公園で順番だよといってもピンとこない場合もあります。自分の事で精いっぱいなのです。

そんな時、絵本で学ぶ事もできます。

じゃあ、次はぶらんこを代わろうかなと思ってくれると、嬉しいです。

 

繰り返しのリズムが心地よい、そんな一冊は耳にも残りますよ。

おススメです。

 

2.おとうさんは、いま  湯本香樹実 文・ささめや ゆき 絵

 

パジャマを着たまゆちゃんが、窓の外を眺めている表紙。

この絵本は、お父さんとのお約束の絵本です。

まゆちゃんは、お父さんとお約束をしました。寝る前に絵本を読んでくれると。

 

でも、その日はお父さんがなかなか帰ってきません。

夜空を見上げながら考えるまゆちゃん。

どうしたんだろう?

 

会社を出て、、、

かっぱのガタロウに、追いかけられているのかしら?

お父さんは、まゆちゃんとのお約束を果たして守れるのでしょうか。

 

まゆちゃんのどんどんと膨らむ想像力に、脱帽です。

お約束をした相手が、どんなに待ちわびているのかがわかる、一冊。

お約束には、相手がいて相手の気持ちがあるんだよと伝えられる絵本なので、おススメです。

4歳から。

 

3.はじめてのおつかい   筒井頼子 作・林明子 絵

 

みいちゃんが、ママからおつかいを頼まれます。

それは、牛乳を買ってきてというもの。

一人でのお買い物は、これが初めてのみいちゃん。

 

牛乳は赤ちゃんのためのものです。

おつかいは、ドキドキの連続です。

 

ほんの数十分の出来事ですが、何時間にも感じます。

その間の心の成長ぶりに、目がはなせません!

 

 

 

表紙を見ただけで、惹きつけられる絵本!厳選2冊!

表紙が魅力的で、思わず手にとってしまう絵本ってありませんか。

そして、大人が惹きつけられる絵本と子どもが惹きつけられる絵本は、ごくたまに違う場合があるのです。

 

えっ?なぜこの絵本が人気があるの?といった具合です。

感性が違うのでしょうか。

ずっと不思議に思っています。

 

厳選した2冊は、子どもが惹きつけられる絵本です。

ぜひ、手に取ってくださいね。おススメです。

 

1.ふしぎなナイフ  中村牧江・林建造 作/福田隆義 絵

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茶色いテーブルの上に置かれたナイフが、表紙の絵本。

このナイフは、お食事の時にお肉などを切るナイフです。

横開きの絵本は、このナイフの絵本にはぴったりです。

 

この〝ふしぎなナイフ”、現実ではあり得ないのですが、ぐにゃりと曲がったり割れたり・・・或いはねじれたりするんです。

 

私はナイフがぐにゃりと曲がったりなど、想像をしたことはありませんでした。だからこそ、面白いのです。

 

このなんとも奇妙で面白いナイフ、子ども心をわしづかみすること、間違いありません。

なんとも引き付けられる、魅力的な絵本なんです。

 

絵を見ているだけで面白いこの絵本。

3歳から、おススメです。

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2.てじな     土屋富士夫 作

この呪文が、なぜか脳裏から離れないのです。「あんどら、いんどら、うんどら、えんどら」

それは、子ども達も同じ様子。

絵本を読み聞かせしたあとに廊下を歩いていると、呪文を唱えている子どもがあちらこちらに・・・。

 

真っ黒いおひげをはやした手品師が、手に赤と青のリングをさげて今にも呪文を唱えそうな表紙です。

この表紙だけで、惹きつけられます。

なんだか、面白そう。

 

そして、これはしかけ絵本。期待を裏切らない面白さです。

へびが何に変身するのかなど、だんだんと繰り返し読むうちに子ども達も覚えてきます。

わかっていても、また読みたくなる面白さ。

1歳から楽しめますよ。おススメです!

 

まとめ

どちらも、子どもが惹きつけられる絵本です。

そして、繰り返し読みたくなる絵本なんです。

 

一つの物が変化していったり、またはリズムのある繰り返しは魅力的なのでおススメですよ。

 

 

この場をお借りして、時計の絵本のコメントのお返事です。

IDコールが使えなくなり、コメントのお返事方法がこれであっているかわかりません。

 

読者の皆様、申し訳ございません。

この場をお借りして、コメントのお返事をさせていただきます。

 

 

id:Boyager様

様。コメントありがとうございます。

Boyager様

時計にお子様が夢中とのこと、楽しい時期ですね。

やはり絵本とは相性があって、特にお勉強関係は合う合わないがあるようです。

 

お子様が気に入ってくれる絵本が見つかるとよいですね。

わが子は4歳の時は時計に夢中にならず、もう少し遅くに興味を持ちましたので、うらやましいです。

周りのお子さんが時計に興味を持っていたため、親は焦るばかりです。

楽しめるとよいですね。

私もブログ、拝見させていただいてます。また、ブログをみていただけると嬉しいです。

ありがとうございました。

 

 

 

6月21日は、父の日。父の日に読みたい絵本、厳選3冊。

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2020年6月21日は、父の日
です。

お父さんが出てくる絵本を読んでみては、いかがでしょうか。

 

パパのお仕事が判明するお話や、お父さんとこどもとのやりとりが素敵な絵本、お風呂が大好きなパパのお話です。

どれも、おススメですよ。

 

 

1.パパのしごとはわるものです   作・板橋雅弘 / 吉田尚令・絵

表紙は、迫力満点!プロレスラーのお父さんが、黒くて目の周りは赤いラインが入っているマスクをかぶって、大口を開けているのです。

今にも襲い掛かってきそう・・・。

 

パパがどんなお仕事をしているのか知らなくて、着いた先は体育館。

ゴングが鳴った

正義の味方ドラゴン・ジョージと、ゴキブリマスクとの戦い。

 

ずるい事ばかりをする悪役が、まさかの悪役マスクだったのだ・・・。

 

パパは、この姿を見せてくれてこう言った。

「パパは頑張って悪いことをしているんだ。わかるか?」

 

深いですね。パパのお仕事が、正義の味方とはかぎらないのです。

それを子供に伝えたパパの心情を思うと、胸がぎゅーってきます。

誇りをもって毎日頑張っていることが、伝わってきます。

そして、大切なことを伝えてくれているのです。

 

果たして、このぼくは理解してくれるのでしょうか。

必見です。

 

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2.だるまちゃんとてんぐちゃん  加古里子・作・絵

だるまちゃんシリーズです。

この絵をみると、思わず手に取ってしまう一冊。

男の子のだるまちゃんのフォルムが、なんともかわいらしいですよね。

 

てんぐちゃんがもっているのは、天狗のうちわ。頭にはちょこんと黒い帽子をかぶっています。

だるまちゃんは、うらやましくて仕方がありません。

 

そこで、お父さんのだるまどんに“うちわがほしいよう””ぼうしがほしいよう”とお願いをするのです。

 

だるまどんは、一生懸命うちわや帽子を探します。そしてこれはどうかと出します。

しかし、だるまちゃんは気に入りません。

 

そして、「いいこと」を思いつくのです。

ですが、どんどんはきものや長い鼻が欲しくなってくるのです。

 

さて、どんなアイデアでだるまちゃんが変身するのか、見どころですよ。

 

作者は、91歳で3作同時発表をしたのが、最後の作品となりました。

「かまどんちゃん」「キジムナちゃん」「はやたちゃん」の3作は、社会的メッセージが込められているそうです。

ご冥福をお祈りいたします。

 

3歳から小学低学年むけ。

 

>3.じゃぶじゃぶパパ  よこやまみなこ著

ボーダーパンツに、首からタオルをかけているカバのお父さんが表紙の絵。

ミニカーを持った子供の手足がちらっと見えます。

これだけで、なんだか微笑ましいですよね。

 

家族みんなが出掛けた時。その時がチャンスとばかりに、お風呂に入ります。

その姿が、とっても印象的で笑えます。

お風呂に入る時、スキップ?ジャンプ?しながら満面の笑みを浮かべて嬉しそうに入るパパ。

 

本当にお風呂でじゃぶじゃぶするのが、好きなんですね。リラックスできることが、手に取るようにわかります。

お風呂が苦手なお子さんをお持ちの方にも、おススメできます。

お風呂が好きになること、間違いなしですよ!

 

こんなお父さん、ほしいです。

 

そして、子どもと一緒にお風呂に入るのも楽しそう。子ども達も嬉しいでしょうね。

 

まとめ

以前ご紹介した「パパ、お月さまとって!」エリック・カール作もおススメです。

パパと娘とのやりとりが、とっても素敵なんです。しかも、しかけ絵本インパクトが抜群です。

ぜひ、父の日を満喫してください。

 

0歳1歳2歳におススメ。雨の日・梅雨に読みたい絵本!厳選3冊

最近、雨が続いていま

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す。布団が干せなかったり、洗濯物がなかなか乾きません。

それだけで、気が滅入る方もいるのではないでしょうか。

子どもも、雨が降るとカッパを着なくてはいけないし濡れてしまうし、気持ちが沈むこともあります。

 

そんな時におススメしたい!雨が楽しみになる絵本を、ご紹介したいと思います。

 

1.あめふり  作・絵 まついのりこ

 

0歳から2歳向け。かわいいカタツムリが葉っぱの上にのり、空を見上げている表紙が、なんとも愛らしいです。

まついのりこさんの絵本は、動物がたくさん出てきます。

親しみが持てる作品です。

 

雨が降ってきて、庭にいる動物たちはみんな動き出します。

おたまじゃくしとかえるの親子が、水中の中で見つめあって雨を喜んでいます。

なんだか雨が楽しくなってくる、この一冊。

 

 

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2.ぞうくんのあめふりさんぽ  なかのひろたか 作・絵

2歳からおススメの絵本。

「ぞうくんのさんぽ」の続編です。

このぞうくんやかばくん、わにくんの のんびりとしたテンポ。そして口調や和やかさが大好きです。

絵も、全体的に丸みを帯びていて淡い色使いなのも、魅力的ですね。

 

今回は、雨降りの中のお散歩です。

ぞうくんは、かばくんにいわれて何と、池の中を散歩するのです。

だんだんと池の中は水深が深くなっていきます・・・。

読者もだんだんと、ヒヤヒヤしてくるのです。

 

そして、面白いのはぞうくんが一番下でみんなを背負うのではありません。なんと、ぞうくんが一番上なのです。

あの重たいぞうくんを・・・水中だからこそできる技ですね。

 

繰り返しのある言葉がリズミカルで、読んでいるうちにだんだんと子供たちも覚えていきます。

一緒にフレーズを楽しめるこの一冊。

 

3.バルボンさんのおさんぽ  とよたかずひこ 作・絵

ワニのバルボンさんシリーズです。

表紙は黄色が目を惹き、家の窓からバルボンさんが雨を眺めています。

表情が、かわいらしいです。

 

雨の中、バルボンさんは家族みんなでおさんぽに出掛けます。

何と、家族が増えて4人家族になっていました。嬉しいですね。

 

口を大きく開けて

ガガガオーン    ご機嫌なんです。

 

そして、「どんどん ぴちゃぴちゃ」

水たまりが大好き!

 

この気持ち、わかりますね。誰もが一度は水たまりで ぴちゃぴちゃと

したのではないでしょうか。

 

絵から楽しさが伝わってきます。

雨に濡れたってへっちゃらです。

雨が楽しみになるこの絵本、おススメです。

 

まとめ

今回は、0歳1歳2歳のお子さんにおススメの絵本を3冊紹介させていただきました。

どの絵本も、雨が楽しい様子ですよね。

動物が出てくるのも、親しみやすいと思います。

雨の日が待ち遠しくなってきます。

おススメです。

 

6月10日時の記念日にむけて。4歳5歳におススメ、時計の絵本

6月10日は、時の記念日です。

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今では、保育園や幼稚園で時の記念日にむけて、製作で腕時計や置き時計を作ったりするようになりました。

それほど、時の記念日が浸透してきました。

 

時計は、読めるようになるまで、あの手この手で教えますよね。

ですが、なかなかハードルが高いようです。

興味を持った時が、チャンスです。

結局教えようと親側が思っていても、子供が興味を持たない事には始まらないのです。

 

そんな時、絵本というアイテムを使うのも一つの手段です。

お子さんによって、この絵本で時計を読めるようになった。私はこっちというように、相性があるかと思います。

 

絵本をきっかけに、時計に興味を持ってくれると嬉しいです。

 

 

1.とけいのおうさま 作・こすぎさなえ /著者・たちもとみちこ

顔が時計になっているにぎやかな 時計の王様が表紙の絵本。

 

時間がとっても大切な国のお話です。

なんと、ご飯の時間から読書の時間まで、時間を守らなかった人は牢屋に入れられてしまうのです。

 

ですが、この国の王様が「まだ眠い~むにゃむにゃ」

王様は、のんびり屋さんなのです。

こんな状態ですから、さあ大変。

王様は、顔についている短針を隠してしまったのです。

 

さあ、街中が大騒ぎです。時間がわからなくなってしまいました。

一体いつご飯を食べてよいのやら。

 

そして、困ったのはコックさん。いつご飯を作ってよいのかわからなくなってしまったのです。

それには、さすがの王様もびっくり。

 

短針を出して、元通りとなります。

時計って大切ですし、時間を守る事って大切ですね。

身に染みた王様でした。

 

2.とけいのほん1 まついのりこ著

やはり、この絵本ははずせません。

私が子供の頃に買ってもらった、ベストセラーです。今でも人気ですよ。

 

短針のちびと長身ののっぽが散歩に出かけます。

どんぐりぼうやがとおせんぼ。

 

私はこのフレーズが、大好きです。耳にも残りますし、興味を持って楽しみながら時計の事を、学べるからです。

 

最初は時計の意味がわからなくても、絵がかわいらしいので眺める時間が増えるのです。

 

そうしていくうちに、だんだんと時計の 4時半 などがわかってきます。

 

時間を意識するには、もってこいのこの絵本。

ぜひ、小学校就学前に余裕をもって、読ませてあげたいですね。

 

とけいのほん2 は、この続編です。そちらも合わせて読むとよろしいかと思います。

おススメですよ。

 

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3.いまなんじーとけいのえほん(かえるえんみどりぐみ1)  山下はるお 作・むらかみつとむ 絵

かえるえんみどりぐみシリーズの、この一冊。

このイラスト、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

 

カエルたちが時計の周りをかこんでいる表紙です。

 

生活のきまりごとを、楽しんで身に着けられます。

この絵本では、とけいおじさんとお勉強をします。

生活と密着させているため、子どもにもわかりやすい絵本ではないかと思います。

 

この絵が好きで、手にとる方も多い一冊。お試しください。

 

まとめ

 

絵本には相性があります。そして、時計のお勉強をする絵本はなおさらではないでしょうか。

どれか一冊でも、気に入って何度も読みたくなる絵本が見つかりますように。

 

 

 

 

 

 

 

お礼。ブログを引き続き読んでくださりありがとうございます。

ブログを読んでいただいて、誠にありがとうございます。

 

はてなプロから、はてなとなりました。

探していただいて、引き続きブログを読んでくださり、感謝です。

 

明日と明後日、しあさっては、6月にむけて

・梅雨に読みたい絵本

・6月10日時の記念日に、読みたい絵本

・父の日に読みたい絵本

の記事をアップします。

 

ぜひ、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

「カササギ殺人事件(上巻)」密室殺人なのか事故死なのか?

カササギ殺人事件    アンソニーホロヴィッツ著  山田蘭 訳

 

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 本格ミステリーであり、アガサ・クリスティーへのオマージュ作品です。面白いのは、アラン・コンウェイが「カササギ殺人事件」を書いた作家として、本書に挿入されていて、それを女性の編集者が原稿のプリントアウトを読み始めるスタイルです。作中作の形をとっています。

 1995年7月23日。イギリスのある村の、メアリの葬儀から話が始まります。パイ屋敷の階段の下で、家政婦メアリ・エリザベス・ブラキストンが亡くなったのです。発見現場は鍵がかかった屋敷で、当時室内には他には誰もいなかったのです。密室殺人なのか、はたまた掃除機のコードに足をひっかけての事故死なのか?

 パイ屋敷の庭園管理人のブレントが、庭から階段の下に倒れているメアリを発見しました。そして、ブレントは、屋敷のかぎを持っていなかったので中に入れずレッドウィング医師に電話をして、助けを求めたのです。メアリの死体を確認したのはレッドウィング医師でした。のちに、ブレントは使用人小屋のかぎは持っていた事がわかります。

 家政婦が亡くなった事で、小さな村の人々の人間関係の歯車が狂い出します。

 エミリア医師は毒薬の薬瓶を紛失しました。もしかしたら、置き場所を間違えたのかもと。とにかく消えたのです。オズボーン牧師は前任者の後任として、この村にやってきました。ホワイトヘッド夫妻は、骨董を集め、バカげた値段をつけて売っています。信用ならないと思う人もいます。

 メアリの長男ロバート・ブラキストンが14才の時、弟トムは12才。パイ屋敷にある大きな湖で、トムは溺れて亡くなったのです。ブレントとロバートは助けようとしましたが、間に合いませんでした。屋敷は、たくさんの死を見てきたのです。

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 肖像画が燃やされたり、空き巣が入ったり。トムの飼っていた犬ベラが殺されたりします。 ベラを殺したのは、サー・マグナスなのでしょうか?そしてサー・マグナスを殺したのは、ロバートなのでしょうか、ミスター・ブラキストンでしょうか、はたまたその息子なのでしょうか?

 病をえて余命が少ない中、推理をしていく探偵アティカス・ピュント。ピュントはマシュー・ブラキストンの話をヒントに、少ない手がかりから全てを結びつけて、答えにたどり着いたと言うのです。

 果たして犯人は、サー・マグナスなのでしょうか?それとも?あなたには、真相がわかりましたか?たどり着いた答えは、下巻で真相がわかるようです。下巻を読むのが、益々楽しみになってきました。おススメです!

 

 2019年本屋大賞翻訳小説部門第1位獲得。このミス2019年版第1位。ミステリが読みたい!2019年版第1位などなど。